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平成から令和へ / 元号って?

令和元年(2019年)5月1日水曜日。
「令和」の御代が始まりました。このコラムも、本日よりスタートです。

さて、「元号」については、普段の生活の中では、あまり意識することはありませんね。
よい機会ですので、ここで少し考えてみたいと思います。
さまざまな議論もあるようですが、一応、元号の始まりは、645年の「大化」からというのが定説のようです。
大化から「日本」という国号や「天皇」という称号が始まったそうです。

大化から平成まで247の元号が存在し、1375年の歳月です。
「令和」は、248番目です。
「大化」以前は、元号ではなく、天皇名が年号として使われていたそうで、初代天皇の神武天皇(紀元前660年)からみると、2679年です。
それ以前は、もはや神話の世界です。

あまりにも長い歳月。あまりにも長い伝統。
今も続いているとは、少し震えます。

今回、テレビでは「憲政史上初…」という言葉をよく耳にしますが、1890年の憲政開始からは、たかだか130年です。
1400年あまり、あるいは2700年の歳月から考えると、ほんの一時のようにも感じます。

昔、子供の頃に、お年寄りが「紀元は2600年~」という歌詞の歌を歌っていたのを思い出しました。正式には「奉祝国民歌・紀元二千六百年」という歌です。
80歳代以上の方であれば、知っていると思います。ユーチューブでも聞くことができますよ。

大化元年(645年)は、法隆寺が造られた少しあと、東大寺が造られる少し前です。
庶民が、どのような服を着て、どのようなものを食べ、どのような家に住んでいたのか、まったく想像もできません。

「大化」と聞くと、「大化の改新」を思い出しますね。小学校の教科書にあった、あの蘇我入鹿(そがのいるか)の首がピョンと飛ぶ暗殺シーンの古い絵は、子供心に衝撃だったことをよく覚えています。今でも、その絵を見ると、軽く衝撃が走ります。「大化の改新」と聞くと、あの絵を思い出しますね。
受験の頃、「虫も殺さぬ大化の改新」という語呂合わせで、645年という年号を暗記したことを思い出しました。数十年経っても忘れないものですね。

ちょっと脱線しますが、「いい国つくろう鎌倉幕府(1192年)」は、今の小学生には「いい箱つくろう鎌倉幕府(1185年)」と教えているそうですね。
昭和時代に教育を受けた諸氏はご注意くださいね。歴史の調査が進み、改正されている歴史の内容も多いですよ。

さて、戻ります。ちなみに、学校の教科書の中に登場する有名な「元号」を独断と偏見で少し書き出してみます。
大化・壬申・和銅・天平・延暦・建仁・承久・文禄・建長・建武・応仁・天正・元和・寛永・明暦・元禄・宝永・享保・天明・天保・安政・慶應…。

皆さまも、これらの元号名を見聞きして、何かイメージするものがあるのではないですか。
有名なお寺の名前、大地震や噴火、大火災、大飢饉、政治革命、戦争など。天正10年にタイムマシーンで行ってみたいという戦国好きの歴史学者も結構いますね。
今ですと、大学名に元号が結構残っています。
1995年まで、世界最高齢者は日本人の泉重千代さんで、江戸時代最後の元号「慶應」の生まれでしたね。
「慶應」は、慶應義塾大学の前身の慶應義塾のあの「慶應」です。
近代になってからは、明治、大正、昭和、平成、そして令和へ。

多くの元号名を見聞きすると、時代 時代で、一生懸命に生きた、たくさんの日本人がしっかり存在していたことを想い、感慨無量です。
元号が長く続いていることで、まさに歴史の中で、現実に、私たちは生きていると実感します。
そして、それを続ける使命感のようなものも感じます。
数百年後の後世の日本人たちが、「昭和」「平成」「令和」という元号を見聞きした時に、その時代の日本人をどのように想像することでしょう。
いつの御代も、天皇と元号、このかたちが続く限り、日本人はひとつにまとまることができるような気がします。

外国から日本の地に戻ってくると、そこには日本人の住む場所があり、自分自身は日本人なのだと強く感じることができます。
この国には、元号がしっかり存在し、天皇陛下がお住まいになられています。
このことは、日本人のひとつの「心の支え」となっていることは確かなのではないでしょうか。

中国や韓国は、今は、元号を使用していないと聞きおよびますが、「元号のある日本」は、私としては、安心感、安堵感、一体感を強く感じることができます。
まさに心平らな心持ちになれます。
「平成」とは、「内平外成(内平かに外成る)」〔中国の古典「史記」〕、「地平天成(地平かに天成る)」〔中国の古典「書経」〕が、基になっているそうです。
平成の御代は、大きな自然災害が数々ありましたが、私たちの願いは「平成」そのものだったように感じます。

さて、私自身にとっては、昭和、平成についで、「令和」は三つ目の元号となります。
平成という時代を無事に乗りきり、令和という新しい時代に生きることができることに感謝しながら、新たな夢と希望をもって、この新コラムとともに歩んでいきたいと思います。

「平成」の御代、誠にありがとうございました。
「令和」の御代、皆が幸せに過ごせることを祈りたいと思います。

 2019.5.1
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