「映像&史跡 fun」は、映像・テレビ番組・史跡・旅・動画撮影のヒントなどをご紹介するコラムです。


おとうさんといっしょ

2019年のゴールデンウイークは、令和のお祝いということもあって、長~い10連休ですね。
小さな子供を持つ、お父さん、お母さん、しっかりお休みをとっていますか。
特に、普段、子供と顔を合わせる時間の少ないお父さん方、せっかくの10連休、子供たちとしっかり遊んでいますか。

どうやって遊んであげたら喜んでくれるのか、わからない…なんてお父さんはいませんか。
そんな時に便利なテレビ番組があります。
NHK BSプレミアムで毎週放送(再放送あり)している「おとうさんといっしょ」です。

「おかあさんといっしょ」なら知ってるよという方も多いかもしれません。
これは、昔から放送している「おかあさんといっしょ」の兄弟番組で、2013年から放送しています。

この番組は、特に、父親と子供の関わり方に注目したという点で、「おかあさんといっしょ」とは少し区別していいと思います。
「イクメン」、「育休」が当たり前になりつつある現代社会に応えるかたちで、登場してきた番組です。

この番組では、父親と子供の関係性をよく考えたアプローチがたくさんあります。
映像的にも、アイデアとお金をかけて、しっかり作られていますので、ゲーム時代の子供たちにも十分満足できる内容だと思います。もちろん視聴者参加システムや、関連コンサートもあります。
幼児から小学校1~2年生程度までが対象でしょうか。
ひょっとしたら、疲れきった大人の心にも響いてくるものが、あるかもしれませんね。

私自身は、幼稚園時代に、お母さんバージョンのほうの「おかあさんといっしょ」にお世話になりました。
「おかあさんといっしょ」は、1959年に番組がスタートし、私は1960年代後半(昭和40年代)に、白黒テレビ放送を見ていました。
私は、番組内に登場する不思議なアニメーションが大好きで、今でも断片的に、記憶がよみがえります。

番組開始当初、三匹の子ブタのキャラクター「ブー・フー・ウー」が大ヒットし、一世を風靡しました。
今のお婆ちゃんやお爺ちゃんが、当時、ブー・フー・ウーに扮したというご家庭も多かったことでしょう。白黒写真で残っていませんか。

「おかあさんといっしょ」は、それ以降、たくさんのヒットキャラクターや、ヒット曲、有名タレントなどを輩出しています。
60年が経過した現在でも、現役バリバリの日本が誇る素晴らしいテレビ番組のひとつです。

この番組を「子供番組」とあなどってはいけません。
私が現在、この映像の仕事に従事していることは、幼い頃に見たこの番組が影響したのかもしれないと思うことがあります。
今になって、この番組の中には、幼児期に必要なさまざまな要素がたくさん盛り込まれていたことに気づかされます。これは1960年代から現在まで、変わらず続いています。
まさにNHKでなければ作れないようなクオリティで、教育番組でありながら、親しみを抱ける、しっかり作られた番組です。
あなたの子供は、番組のどの部分に食いついてくれるでしょうか。ひょっとしたら、その子の将来や能力を暗示しているかも?
日本の子供たちには、幼い頃に、ぜひ通過していってほしいテレビ番組だと思います。
一方、日本人の「ゆるキャラ大好き」の嗜好は、ひょっとしたら、幼児期に、この番組から培われてきたものなのかもしれませんね。

今回は「おとうさんといっしょ」のお話しですので、戻します。
どうやって遊んであげたら喜んでくれるのか、わからない…そんな、お父さんは、子供と二人で並んで、おしゃべりしながら、この番組を見る、あるいは体験するだけでも素敵な時間を作れるような気がします。お父さんも、がんばって身体を動かしてください。
番組内では、お父さんと子供の遊び方の提案もされていますので、番組を見た後で、いっしょに遊ぶのもいいと思います。

何より、ついつい怒鳴ってしまうお父さん、口下手なお父さんには、番組で流れる歌を通して、子供たちにしっかりメッセージを伝えることができるかもしれません。
照れ屋のお父さんなら、この歌に乗っかって、最後にひと言、自分の声で言葉を加えてしまえば、意外とカッコよく、大切なメッセージが伝えられるかもしれません。子供たちは、表面的に記憶が残っていなくても、深いところで記憶されていきますよ。

そこで、番組内で流される、素敵な楽曲をひとつご紹介します。
「お父さんだって こどもだった」(作詞:桑原永江、作曲:松浦雄太)です。

お父さんの思いがしっかり込められた歌詞で、あたたかなバラード曲です。
この歌のPVには、番組のゆるキャラ「シュッシュ」の親子と、別のゆるキャラ「ポッポ」の着ぐるみが実写で登場します。このゆるキャラたちが、とても活き活きとして、非常にかわいいキャラなんです。
彼らが、この歌に合わせて、あるドラマのシーンを繰り広げます。これがまた、涙をさそいます。
大の大人の男が、不覚にも、子供番組を見て泣いてしまいそう…。

「おとうさん どうしたの?」と子供とお母さんが聞いてくるかもしれませんね。
グッとこらえて、世のお父さん方に、一度見て聴いていただきたい楽曲です。
番組内でも時折流されると思いますし、DVDやCDの購入、ダウンロードもできます。
下記のPVの1分52秒の場所から、ほんの一部だけですが視聴できます。

「おとうさんといっしょ」最新DVDながれぼしプロモーション動画

さて、この一部分だけの映像のすぐ後に、雪山と砂丘の写真を背景に、登場人物があらわれる映像が出てきます。
これはクロマキー撮影(人物の背景を自由に変えられる撮影手法)という特殊な撮影方法を行ったものです。
近年、この手法を使って家族のプライベート映像作品を作ってほしいというご希望がケロケロネットにもたくさんあります。
一般の方がご自身で動画撮影するには少しハードルが高いかもしれません。でも、この映像のような楽しい作品も作れますよ。

番組の話しに戻ります。
2019年5月12日からは、テレビドラマでもおなじみの名俳優、大森南朋(おおもり なお)さんが主演のミニドラマ「ある日のおとうさん」というコーナーが、番組内で始まるようです。
「共働きで子育てに奮闘するお父さんの日常を描く2分のミニドラマ」と、番組サイトには紹介されています。
私は、同じ境遇にはありませんが、ちょっと気になるので、一度見てみようと思っています。
忙しいお父さん方でも、2分間くらいはつきあえますよね。

番組サイト
https://www.nhk.or.jp/kids/program/otousan.html

お父さんと子供という関係性は、母親とのそれとは少し違うかたちがありますね。
それが、「おとうさんといっしょ」です。
必ずしも、10連休に遠出しなくても、家の中で、たくさん遊べます。
子供たちは、すべての場所を遊び場にすることができます。
お休みの日、「おとうさんといっしょ」、「おかあさんといっしょ」なら、どこでもいいですよね。
たまには、子供だった頃を思い出してみてください。
忘れていませんか。子供たちにとって、初めて見たお父さんの顔は、もう大人の顔だったんですよ。

「え、子供だったの。それなら、僕の気持ち わかってくれるよね。ねえ、お父さん…」


 2019.5.2
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