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コロナ関連の情報収集を…

【概要】新型コロナウイルスとの戦い。休校措置。情報収集。悩みを共有。緊急時に備えて。


今回の内容は、いたずらに不安をあおる目的で書いたものではありません。
むしろ、不安を取り除き、しっかり準備をしていただけたらと思い、書いたものです。
何を読んでも、心配でたまらないという方は、読まないでください。


◇休校措置

前回コラム「クラスター攻撃には、クラスターで反撃」で、今の新型コラム問題について書きましたが、そのから まだ2日ほどですが、この間に、日本政府から「全公立小中高校の休校」と「イベントの自粛要請」が出され、すぐに実施されました。

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今の日本に、権限が強大な「大統領」はいません。
非常事態の法整備も、多くの他国から比べたら、ほぼ整備されていない状態のようです。
公立学校には、今回緊急命令を出しましたが、それ以外は「要請」というかたちにはなっています。
とはいえ、かなりの強権力の発動です。
首相と経団連のトップが話し合い、社会全体が、すぐに動き始めました。

今、まず止められるとしたら、学校分野だけかもしれません。
そのとおり、「見守る」から、「行動する」という、社会の大きな意識変化が起き、ひとつのある方向性がかたまってきたような気もします。
とはいえ、デマ情報だけ?による買いしめ騒動のような負の作用も出てしまいました。

交通機能、物流機能、生活ライフラインを止めるわけにはいきません。
日本では、特定の都市閉鎖ができる状況でもありません。
ビジネス企業やサービス業、株式市場などは、前述の機能よりは止めやすいかもしれませんが、その影響は、学校分野よりもはるかに大きなものになります。
この英断が、いい結果をもたらすことを祈ります。

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前回コラムでも書きましたが、日本は、中国や韓国とくらべて、圧倒的にコロナ検査の数が少ない状態です。
はっきりわかりませんが、何か特別な原因がある可能性も考えられます。

今回の休校措置の発表も、実施の直前の発表です。
日にちを置いたら、抵抗勢力によって休校措置がつぶされる可能性があったのかもしれません。
内情はわかりませんが、相当な英断です。

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日本には、2月をピークにさまざまな入試や受験があるという社会システムがあります。
まだ入試が残っている学校もあるかとは思いますが、おおかた山は過ぎた気がします。

この受験システムを崩壊させたら、社会全体が大混乱するのはもちろん、一部の受験生の人生設計に影響が出ます。
全体とはいかなくとも、そうした受験システムの崩壊は、今回は食い止められたとも感じます。

休校措置を、ここまで引っ張ったのか、偶然、このタイミングなのかはわかりません。

これ以上引き延ばして、子供たちをリスクのある環境にとどめておくのは、いくらなんでも無理だという判断なのかもしれません。
北海道や大阪の自治体の先行した動きも、もちろん、それに影響した可能性はあります。

子供の安全とは言っていましたが、これは社会全体の人間を守る措置だと考えます。
前回コラムで、動物のコウモリの話しを書きましたが、子供をコウモリの役目にさせるわけにはいきません。
高齢者と子供を接触させない施設もあるようですが、休校措置は、子供たちだけでなく全国民のリスクを少しでも減らす措置だとも考えます。

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とはいえ、卒業生の進路問題や、卒業関連の学校行事などについて、多くの関係者が心理的に複雑な思いを抱いています。
行き当たりばったりの方策や、早急すぎる解決策ではなく、課題をきちんとあげて、 学校教育分野だけにしわ寄せがいかないように、きちんとした措置ができないか検討してほしいものです。


◇人命最優先

とにかく、インフルエンザのように、誰でも自由に検査を受けられて、感染しても治療薬や治療方法があるという、その日まで、なんとか持ちこたえなければなりません。

いつの時代もそうですが、世の中には、人間の身の危険などおかまいなしに、自分の権力や既得権の維持、金儲けのビジネスを優先する者たちはいます。
今回はもはや、権力闘争をしている場合ではなさそうです。

次に、また別の機能をストップさせる事態になってほしくはないと強く願ってはいますが、現段階ではわかりません。


◇検査体制の再構築を

日本が、クルーズ船を除いて、中国や韓国よりも圧倒的に少ない感染者数なのは、検査件数が圧倒的に少ないからだと思われます。
これから、検査体制が見直され、検査件数が急増すると、感染者数が急増するのかもしれません。
現段階では、わかりません。
今、感染者がいない県でも、これから出てくる可能性は十分あります。

ですが、その急増は、感染が急拡大しているというものではないのかもしれません。
見つかった、あるいは、やっと認定されたという増え方も一部にはあると思います。
感染者数が急増したとしても、私たちは、むやみに慌てないことが大切だと思っています。

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これから、コロナ検査は公的保険制度での扱いが可能になると聞いています。
今はまだ、関連法整備や、適用事務体制の整備で、当局は大わらわでしょう。
扱いがそうなると、いろいろな面で、検査体制が大きく拡大するのではと思います。


◇まだまだ緊急措置は続く…?

これからの時期、日本の社会システムとして、非常に重要なものに、申告と納税があります。
個人の確定申告期間は延長されました。
関係する方々は、情報収集してください。

日本は3月決算の企業がほとんどですが、これからいろいろな措置がとられるかもしれません。
納税のかたちが変わると、日本の各方面に影響を及ぼすかもしれません。

東京オリンピックに関しては、おそらくそう遠くない段階で、なんらかの判断を下すでしょう。

今回の公立校の休校措置も、私立校や幼稚園保育園に影響を与えるはずですから、各所で何らかの対応をとってくると思われます。

一部の大企業では、来週から、一斉に自宅勤務(有給休暇に近いもの?)となります。
中小企業も続くかもしれません。

東京の一部の百貨店は、営業を本日から時間短縮します。
東京ディズニーランドや大阪USJは、明日からしばらく休園と聞いています。

皆さまも、自分に関わる情報収集に、怠りなきように…。


◇緊急時になったら…

私も、この2~3日、世の中で、どのような不安や混乱が起きているのか、できる範囲でリサーチしてみました。
私の想像を超えるような内容で、さまざまな不安が起きているようです。
迷っている人、怒っている人、困り果てている人…、想像以上に多くおられます。
やはり感染者の多い地域の方々は、心配されている方が多いです。

中には、呼吸困難で人工呼吸器をつけているのに、コロナ検査をしてくれないなどの、信じられない事象もあるようです。
先般の北海道の20代女性の件も、こんなに具合が悪くなるまで救急車を呼ばなかったのかと、愕然としました。

社会がやることと、自分がやることとは、しっかり区別して、とにかく今のうちに、私たちひとりひとりが、緊急時になったらどうするのかを考えておくことが必要なのかもしれません。

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今の日本は、地震や台風が多いので、比較的、備蓄食料や緊急備品を自宅に置いている方が多いと思いますが、もう一度確認したり、もし自宅内で患者隔離が必要になったら、どの部屋を使うかとか、世話をどうするかとか、一人暮らしであれば、どこか緊急連絡の体制をつくっておくとか、すぐに入院できる用意をしておくとか、事前に考えておけば、その時に慌てないですみますね。

患者数によっては、日本の総ベッド数を越え、自宅治療になる可能性もないとはいえません。
親も子も、同時に患者になるという可能性だってあります。

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今回、私がリサーチした範囲では、やはりイベント関係者や、いわゆる「お教室」の主宰者や生徒たちも、たいへんに悩んでいるようです。
女性は、美容室やサロンの問題も心配の種です。
飲食業や観光業、物流業者は、言うに及ばずです。

休校になったらなったで、だれが子供の世話をするのか、子供たちが勝手に外に遊びに出てしまいそうなど、心配はつきません。
兄弟姉妹の上が中学生以上であれば、下の子の面倒はみれるかもしれませんが、一人っ子の共稼ぎ家庭であれば、どちらかは必ず休みを取れるようにするとか、ひとり親家庭であれば、何らかのサポートをする体制が、社会全体のシステムとして必要なはずです。

こういう時こそ、市中にいる「民生委員」の出番かもしれません。
ただ、現代の民生委員さん方は、比較的高齢の方が多いので、無理もさせられません。
休校になった大学生とか、高校生とか、ボランティアを募ることは、この状況下では、むずかしいのでしょうか。
そうした彼らを、優先して検査してあげるとかして…。
こうした状況下でも、立ち上がる人たちは必ずいます。

今日くらいからは、さまざまな分野の個人や企業のボランティアが、急に動き出してきたようにも感じます。


◇同じ悩みを共有

ブログなどのSNSでは、生の声がたくさんあがっており、私はこうしている、私はここに行ったなど、たくさんの参考意見を見ることができます。
中には、便乗したビジネスのような内容や、ニセ情報もありますが、しっかり見れば、見分けはつくと思います。
ネットなどでの高額転売行為にも規制がかかったようです。

現代のSNSは、同じ不安も持つ人たちを探すのに、それほど苦労しません。
「他の人は、どうしているだろう」と、一度見てみてください。

マスクも、たとえ国内で増産されても、それが市中に流通する保証は現段階ではありません。
こうした時でも、市場原理はきちんと機能してしまいます。
当局が、強力に流通させないと無理かもしれません。
ネット上では、手作りマスクの作り方のノウハウも、たくさん見つかるはずです。

インターネットができない高齢者には、ご近所の人が声をかけるのもいいかもしれません。
世代を越えた情報交換をすると、思わぬ優良情報に出くわすこともあります。


◇慌てず、情報収集

医療関係者には、緊急罰則をつくってでも、医療現場放棄をさせないことも、場合によっては必要かもしれません。
医療従事者がみな、善意と良心の持ち主であることを信じたいと思います。

日本はまだ、クルーズ船の光景を除けば、中国や韓国、イタリアなどのような街の状況までは、見受けられません。
慌てる必要はないと思いますが、読者の皆さまにも、情報収集は怠りなく行っていただきたいと思います。

今、自分の周囲に異変が起きていなくても、ウイルスのやつらが目の前にあらわれた瞬間、自分が見ている風景は一変するのだと思います。
大地震や洪水と同じかもしれません。

今回の休校措置は、まずは第一弾だと思います。
新情報が、これからもどんどん発表されると思います。

株式市場の動向も、非常に心配です。
バブル崩壊、リーマンショックなどに匹敵したら、自殺者や十数年以上も立ち直れない人が出てきます。
今は、過去の、どのショックも経験していない、若い投資家がたくさんいます。

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私は、「正しく恐れる」という言葉表現は、あいまいで、好きではありません。
文学を読んでいるわけではありません。

「しっかり情報収集をして、しっかり心構えができていれば、無用な不安は生まれず、正しい判断ができる。」
私は、恐れたくはありません。

子供たちにも、「社会全体で悪者と戦っているんだよ。そうしないと勝てないよ。悪者がいなくなったら、みんなで遊ぼうね。」ときちんと説明すれば、わかってくれると思います。

しばらくは、すべての国民が不自由を強いられますが、今は、我慢と勝負の時ですね。

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本コラムの読者の皆さまにおかれましても、この難局を無事に乗り越えられることを、心より願っております。


2020.2.28 天乃 みそ汁
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