「映像&史跡 fun」は、映像・テレビ番組・史跡・旅・動画撮影のヒントなどをご紹介するコラムです。


ドラマBiz / トヨタ30兆円

今週、トヨタ自動車の決算説明会が行われ、日本企業として初めて、売上高が30兆円を越えたという発表がありました。
ニュース番組で見られた方も多いと思います。創業から80年の歳月がかかったそうです。

国民の一人として、ちょっとだけ、うれしかったです。
世界の売上高ランキングでも、おそらく上位10社のまん中あたりには入るのではと思います。

おそらく今年も、米国のスーパー小売チェーンの「ウォルマート」の50兆円くらいが1位でしょう。
あの安売りで有名なスーパー「西友」も、昨年騒がれましたが、ウォルマート傘下に残れてホッとしました。
もうこれ以上、スーパーが消滅するのは見たくありません。

世界の上位10社のうち、あとは中国企業、石油会社、ウォーレン・バフェットの会社、アップル、フォルクスワーゲンあたりでしょうか。
これは、世界企業ランキングとは別のものです。

トヨタ自動車は、もちろん国内でトップですが、おそらく断トツだと思います。
日本人として、誇らしい企業のひとつです。
他の上位10社は、おそらくですが、ホンダや日産、NTT、日本郵政グループ、ソフトバンク、日立、ソニー、パナソニック、イオンあたりでしょうか。
金融関連のフィナンシャルグループや商社は、どのあたりに食い込んでくるでしょうか。

「自動車会社なんて自分には関係ない」と思われている方もいるかもしれませんが、ある意味、自動車産業が世界で商売してくれていることの恩恵は、すべての国民に及んでいるといっていいと思います。
かつての日本国民は、「絹」、「鉄」、「石炭」のおかげで食べていけたといってもいいかもしれません。今でも、それに関連したさまざまな過去の施設が「近代化産業遺産」として残され、過去の恩恵に想いをめぐらせることができます。
戦後の自動車産業の役割は、これに匹敵しますね。

今、自動車産業を取り巻く環境は、世界全体で大変革期に入りました。
ガソリン車から電気自動車へ。
外国の他業種の企業でさえ、ライバルになってきました。

豊田章男社長は、もちろん豊田一族の方ですが、たいへんな時代にあたってしまいましたね。
最近は、他業種企業との連携や、新しい取り組みなど、テレビニュースで頻繁に見かけるようになりました。トヨタの話題のテレビCMでなくても、毎週、お顔を見ている気がします。しっかりがんばってくれていて、うれしいです。
最近のトヨタのテレビCMは、私たちに、今までと違う何かを伝えようとしていますね。
日産も、ホンダも、マツダも、その他も、世界の自動車産業界がどのような変化をとげようと、日本の企業として存続できるように、応援したくなる気持ちです。
正念場です。皆さま、がんばってください。

さて、来年の東京オリンピック開会式の聖火台の点火に、トヨタの「空飛ぶ自動車」を使うという話しを聞いたことがありますが、本当に実現するのでしょうか。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンのような形状なのか、大きなドローンのような形状なのか、想像もできません。
開会式で、フィギュアスケート選手の羽生結弦さんあたりが、運転して空を飛ぶのでしょうか。イチローさんはトヨタ自動車のCMに出ていましたね。大坂なおみさんは日産車大好きですね。
いずれにしても、東京オリンピックは、自動車に限らず、各企業にとって、技術力の最高の「見せ場」ですね。
さてさて、この話しはこのくらいにして、テレビのお話しを…。

* * *

今、テレビ放送の中に、「ドラマBiz」というドラマ番組の時間帯枠があります。
「ドラマBiz」というネーミング…まっすぐで、私は好きです。
「Biz」は「ビズ」と読みます、ビジネスは「business」と英語表記しますが。短縮して「Biz」と表現します。

「ドラマBiz」は、東京にあるテレビ放送局「テレビ東京」の開局55周年の特別企画として設けられたでテレビドラマの時間帯の枠のことです。
東京では、月曜日の夜10時の地上波放送です。再放送もあります。

2018年から放送が始まりましたので、まだそれほど歴史はありませんが、これがなかなか濃厚なドラマ枠です。
主に中高年世代のビジネスマンやビジネスウーマンをターゲットにした番組ですので、ドラマの各タイトルを見ただけでも、何となく内容がイメージできます。
中年男性たちには、この明快さが必要ですね。

ちょっとだけ脱線します。
昔は消防士を「ファイヤーマン」と呼んでいましたが、ある時から、男女の区別なく、「ファイヤー・ファイター」と呼ぶようになりました。「ビジネスマン」もそのうち「ビジネス・ファイター」に変わるかもしれませんが、ここは男女両方の意味で「ビジネスマン」と書いていきます。

「テレビ東京」の、ビジネスドラマの時間帯枠「ドラマBiz」の中に登場する各ドラマは、約3ヶ月ごとに、ドラマが切り替わります。
これまでのドラマのタイトルと主演の俳優名を書きます。
・ヘッドハンター(江口洋介さん)
・ラストチャンス 再生請負人(仲村トオルさん)
・ハラスメントゲーム(唐沢寿明さん)
・よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ(真木よう子さん)
・スパイラル~町工場の奇跡(玉木宏さn)…現在、放送中

扱っているドラマ内容は、ヘッドハンティング、企業再生、ハラスメント、女性銀行員、町工場の復活と、ビジネス色いっぱいです。
ですから、この主人公たちは、みなスーツ姿や作業服。スーツを着こなせない俳優には主役は無理です。
そういえば、皆、スーツ姿でテレビCMにカッコよく登場する俳優さんばかりですね。
皆さんも、名前を聞けば、それぞれの代表作の一場面やテレビCMを思い出されることでしょう。
俳優の人選にも、こだわりが感じられて、とても好感のもてる主人公と主役の方々です。

テレビ好きの中高年男性に、好きな男優の条件はと聞かれたら、彼らは、まず、スーツを着た中年ビジネスマンをしっかり演じられることと答える人も多いでしょう。
次は、時代劇、戦国武将、朝ドラのお父さん役…。
50歳代の小生も、前述の4人の男性俳優が登場するドラマと聞けば、初回の放送は、まずチェックします。

世のビジネスマンたちは、このドラマBiz枠のドラマを、「これは、あの企業の話しだな」、「この会社や主人公の立場よりは、うちのほうがまだマシだ」、「こういう状況になったら本当に大変だな」、「俺もこういう経験をした」、「自分自身も反省しなくては」、「この危機を、どうやって乗り越えるのだろう」などと言いながら、自分の立場や境遇、過去の経験をふまえて、見ているに違いありません。
「いったい俺ならどうするだろうか…。」

「半沢直樹」や「ハゲタカ」などの大ヒットドラマに、似ているようで、似ていない。
でも、実際に起こるビジネス事象をたくさん盛り込んで、ビジネス社会をきちんと描いています。
ドラマの中に、ビジネス専門用語の解説や、説明の台詞も入ってきます。
日本経済新聞社とつながりの深いテレビ東京ならではの「ビジネスドラマ枠」です。

主役は主演俳優であって、実はそうでもない。本当はビジネステーマこそが主役のドラマなのです。
このドラマは、ひょっとしたら、今の10代の若者や20代の女性が喜んで見るようなドラマではないかもしれません。
中高年世代が、ご家庭で、ひとりで見たり、夫婦で見たりしていることと思います。
夫婦でビジネス論や商売手法の話しが増えたというご家庭も多いのでは…。

* * *

今、思い出すと、昭和の時代の小学生は、意外と、大人が見るドラマも喜んで見ていましたね。
私も、子供の頃、大ヒットした名作ドラマ「どてらい男(どてらいやつ)」を、かじりついて見ていました。調べましたら三年間も放送していたようです。
「どてらい」は紀州弁で、「すごい」という意味です。
このブログは、中高年層の方がお読み頂いていますので、古い話しも盛り込んでいきたいと思います。

この番組は、大阪を舞台に、主役の「モーヤン」こと山下猛造(演:西郷輝彦さん)が、それはすごい いじめに耐えながら、数々の困難を乗り越え、丁稚奉公(でっちぼうこう)から企業の経営者に身を起こすという成功物語です。
モーヤンをいじめる軍曹の坂田(演:藤岡重慶さん)がにくらしくて、にくらしくて…。
「こういう大人にはならんとこ」と子供心に強く思ったものです。

* * *

さて、話しを戻します。
現代は、女性がビジネスの現場で活躍し、女性経営者や女性管理職の方も多数おられます。
今では、工事現場だって、トラックドライバーだって…。農業でも重要な担い手です。
今や、女性がいなくては、ビジネス社会はなりたちません。男性と女性が、同じ基準で評価される時代です。
「ドラマBiz」枠の中に、女性の主人公が奮闘するドラマがあって当然の世の中です。
ビジネス社会でがんばる中年女性たちも、このドラマBiz枠は痛快に感じることと思います。

ちょうど今、TBS系列で放送中のドラマ、「わたし、定時で帰ります。(主演:吉高百里子さん)」や、「集団左遷(主演:福山雅治さん)」も、ビジネス系のドラマと言えるかもしれませんね。
「集団左遷」の放送開始を、楽しみにしていた「働く女性」もたくさんいたようです。
この二つは、ビジネスドラマというよりは、ドラマ性や主人公のほうが際立っている感じがありますので、ビジネスマン以外の多く視聴者層にも親しみやすく作られています。
でも、現代のビジネス感覚や、中間管理職や若手社員の苦悩がたくさん盛り込まれていて、とても面白いです。
小学生や中学生にも、将来のために見てほしいドラマです。

それにしても、今、「私、定時で帰ります」と言う方々、本当に増えましたね。
昭和時代の「モーレツ社員」の諸氏はクチにしたことのない言葉だと思います。
栄養ドリンク「リゲイン」のCM「24時間働けますか」の楽曲を聴いて、奮い立たせていた世代にも、理解できない言葉ではありますね。
まして独立経営者や商店主、農家の皆さんでしたら、時間で働くという感覚すらないでしょう。

「人手も減るし、設備投資もたいへん、経済成長も鈍いまま、AIか~、これで日本はだいじょうぶか~?。でも、そのうちタイムカードもなくなるか…。」

本当に定時で帰るのか、本当に集団で左遷なんてあるのか、ドラマで確認してみてください。

* * *

脱線しましたので、ドラマBizの話しに戻ります。
「テレビ東京」という放送局は、東京や関東の方々にはおなじみですが、地方にお住まいの方々の中には、知らない方も多いと思います。
決して東京のローカル放送局ではありません。ヒット番組もたくさんあり、全国放送番組もたくさんあります。
昭和生まれの方でしたら、「東京12チャンネル」と聞けば、よく知っているという方も多いと思います。

近年、チャンネル番号が、「12」から「7」に変更されましたので、同じ会社ではないと思っている方も多いようです。
日本経済新聞社とのつながりが非常に深いので、経済やビジネス系の番組も非常に多い放送局です。

個人的には、テレビ東京は、経済ビジネス系番組、旅番組、アイデアがさえた個性的なバラエティ番組、お昼の映画の時間、アニメ、美術番組というイメージがあります。そう認識している方も多いと思います。

関東では、平日のお昼すぎの時間のテレビ東京は「映画の時間」という認識があります。
ですが、そこはアイデアのテレビ東京です。
「今週は○○」とか、「今月の毎週金曜日は○○」とか、まるでスーパーマーケットのチラシかと思わせるような切り口で、映画のラインナップが紹介されます。
その切り口が実におもしろい。
よく考えると、この手法は、ラジオの音楽番組の世界では、当たり前のように昔からありましたね。

この映画の時間では、夏になると「今週はサメ」という特別な週もあります。
「サメ」とは、あのジョーズ系の映画をさしています。世界中に、サメ映画は驚くほどたくさんあります。
私は、この企画を通じて、世の中にこんなにも、サメ映画が好きな女性が多いのかと驚かされました。
サメ映画の時期を楽しみにする女性がこんなに多いとは…。
ある意味、ゾンビ系の映画やドラマが好きな人が一定数いるのと共通していますね。
どちらも噛みつきます…。

お昼過ぎのまったりとした時間、自分の代りに何かに噛みついてくれるサメの存在に癒されているのかもしれませんね。
男性諸氏は、家に帰った途端、噛みつかれないように気をつけましょう。

テレビ東京は、「サテライト」という言葉もお好きなようで、一日を通して「サテライト」の名称の付いた番組が平日は毎日組まれています。
朝は「ニュース・モーニング・サテライト」、昼は「昼サテ」、夕方は「ゆうがたサテライト」、夜は「ワールド・ビジネス・サテライト」です。
「ワールド・ビジネス・サテライト」の初代キャスターは、大臣を経て、今や東京都知事の小池百合子さんでしたね。
他にも「日経」の名称がタイトルの一部に入っている経済番組も多くあります。
みな内容は、経済やビジネスを中心においたニュース報道番組で、他の民間放送局のニュース番組とは一線を画す内容です。
日本経済新聞社とのつながりが、しっかり活かされた番組づくりといえると思います。

「サテライト」という言葉は、いろいろな業界で、微妙に違う意味で使用されていますが、共通しているイメージは、その運用本体自体は別の場所にあって、宇宙に浮かぶ衛星のように、本体とは別の場所にあるものというものです。
ですから、この場合のサテライトは、経済やビジネスの社会を、一定距離の離れた場所から俯瞰的に状況を見ている、ビジネス機能をもった専門性の高い番組、あるいは本社を本体に見たて、各番組がそれぞれの機能をもってサテライト衛星の役割を果たしている、そんな意味合いなのかなと、勝手に想像しています。
そういう視点に立てば、このサテライト一連番組の立ち位置がよくわかってくる気がします。
24時間を通して機能する各サテライト衛星に見たてたこの手法…一本 筋が通っていて、結構カッコよく感じます。

株取り引きを毎日行う諸氏にとっては、今は、CS系の専門チャンネルや、他の情報収集ツールがたくさんありますが、昭和の頃は、あまりありませんでしたので、NHKかテレビ東京の放送番組がかなり重要な役割を果たしていましたね。
今は、彼らにとって、テレビ東京の経済ビジネス番組は、ざっくりとした情報入手、あるいは別の視点でのビジネス情報収集ツール、あるいはビジネス感覚を維持するツールとしての役割を果たしているようにも感じます。

私のまわりの中年男性ビジネスマンの中には、「NHKと、BS放送と、テレビ東京しか見ない」という声も非常に多いです。最近は、働く女性の方々からもそう聞くことが増えました。
ですから、一般的な、いわゆる視聴率調査結果とは異なる、別の側面が、テレビ東京には見られるような気がしてなりません。

* * *

もう50年ほど昔の話しですが、わが家にも、視聴率調査なるものがやってきました。
当時は機械式と紙のペーパー記入式の両方があったと思いますが、わが家にはペーパー記入式がやってきました。
私は子供でしたので、家族でワイワイ言いながら、気楽な気持ちで調査票に記入していたことを覚えています。
その調査票から生まれてくるデータ数値の恐ろしさを知るのは、ずっと後、大人になってからのことです。

ただ、当時はまだ、家庭にテレビは一台、テレビもラジオも放送局の数が、今より圧倒的に少ない時代でした。
「どのような家庭が、どの時間帯に、何を見ているか」程度のものだったと思います。
でも今は、テレビ機器を含め、放送番組を見ることができる機器がたくさん存在し、ほぼひとりに一台の時代です。家族4人が、同じ時間帯に、それぞれ別の番組を見ているということも決してめずらしくありません。
オンデマンド視聴や、自宅で録画後の視聴も、簡単にできる時代になりました。
「どのような立場の個人が、どの時間帯に、何を、どのような手段で見ているのか、または録画しているのか」に調査内容も変わってきましたね。
視聴中のチャンネル移動経路も重要な調査内容になっています。

テレビ放送とネット動画は、本当にライバルなのか、共存するものなのかも課題になっていますね。
人々の情報入手先が、新聞や雑誌中心の時代から、テレビやラジオが加わり、さらにインターネットやSNSが加わってきました。ただし、ネットやSNSは、まだまだ信用性・信頼性が担保されていません。
一方では、人々の活字離れも急速です。
令和の時代になり、どのように進んでいくのか、予想するのは非常にむずかしいですね。

情報入手先の中の、テレビの位置づけが、急速に変わってきているのは間違いありません。
でも、情報入手のツール(道具)がいくら増えても、ツールによって、伝える内容や表現の仕方には、それぞれ長所短所があります。
それぞれの特徴を、より強調していけば、まだまだ共存の道はあるのではと勝手に思っています。

ただ、テレビ番組は、その時代にあわせて常に変化していかないと生き残れない時代になっているのは間違いなさそうです。
待っていることはできません。先行しすぎても失敗してしまいます。

私は、テレビ東京には、他の民間放送局とは違う、独自の視点と立ち位置を感じることができて、非常に好感を持っています。
昭和の頃に感じた、テレビ本来の骨太さも少し感じます。
NHKにも決して負けないアイデアと企画力、日本経済新聞社を通じた情報収集力と分析力は、たいへんな強みだと思います。
特に、情報収集力と分析力が発揮され、ヒットしたビジネス番組、バラエティ番組や旅番組、美術番組が多数ありますね。

近年でしたら、ガイアの夜明け、カンブリア宮殿、未来世紀ジパング、池上彰さんの一連の特番、テレビチャンピオン、開運なんでも鑑定団、出没アド街ック天国、池の水をぜんぶ抜く大作戦、ローカル路線バス乗り継ぎの旅、Youは何しに日本へ、美の巨人たち、などなど。

ひょっとしたら、単なる思いつきや直感ではなく、広くビジネス社会の情報を収集し、分析できているからこそ、こうした番組が、時代にあわせて生まれてきているのかもしれませんね。
特定の個人の能力だけに頼らない、企業としてのサテライト機能がしっかり活かされているのでしょうか。

かつて大戦時によく言われていました。
「その国が持つ敵国情報は、スパイ個人の情報収集能力に左右されている」と。

これをお読みの方々のビジネスマンの方々の中にも、「うちの会社やお店の顧客は、50%以上が50歳以上だ」という方もかなりおられると思います。
「オレは、最新の経済情報やトレンド、実際に仕事に役立つ内容、気分転換の旅番組や美術番組、あとはスポーツ番組があれば、それでいい。ドラマはNHKの大河だけでいい。NHKと、BS放送と、テレビ東京があればいい。」という中年男性ビジネスマンの声も、何となく理解できなくもありません。

そうした人々に向けて、「働く人間として、きびしいビジネス社会を生き抜いていくための心構え」などを提供するために、「ドラマBiz」の枠が始まったのかなと勝手に想像しています。
「ドラマ番組を見ることは、人生に決して無駄な時間ではない」と、彼らも実感してくれているのではないでしょうか。
中高年世代の攻略は、かんたんではないですね。

* * *

広告という視点に立つと、今や、「特定の誰に、どのような広告を提供するのか」という時代になってきていますね。
インターネットの検索結果でさえ、誰が検索するのかによって、検索結果や出てくる広告も異なります。

そのうち、テレビ放送も、家庭によって、流されるCMが異なるような時代もくるかもしれません。
外国のスポーツ中継番組では、本編中でも画面の端にどんどんCMが入ってきますね。

テレビ放送をもっと進化させて、ビジネス社会を実際に動かしている中高年層、お金を持っている中高年層の需要を、もっと掘り起こしていってほしいものです。

かつて、家庭用品の大企業の社長が言っていました。
「消費者がこれが欲しいというものを作っていてはダメだ。本当は、こんな商品が欲しかったのだと気づかせることが大事だ」と。

この「ドラマBiz」枠は特別企画のようですが、個人的には、ずっと続いていってほしいと思っています。
ビジネスの世界をテーマにしたドラマが特にヒットしている近年、一般の視聴者は、「経済的な不安と心配でいっぱいの日常の中、私が欲しかった番組は、ドラマ・プラス・ビジネスだったのね」と気づき始めたのかもしれませんね。

私自身も、引退したら時代劇や映画三昧をしたいですが、今は「ビジネスドラマ」から、癒されたり、勇気をもらいたいかな。

「ドラマBiz」枠のドラマの中に、「ラストチャンス 再生請負人」というものがあります。
その主題歌は、音楽家の村松宗継さんが歌う「スターティング・オーバー」という楽曲です。
歌詞の中に、「今の僕に、もう一度があるとしたら…」というフレーズがあります。

定年をむかえたビジネスマンの方々、経営に行き詰まった経営者の方々、ハラスメントに泣かされて退職した方々…
まだまだ「もう一度」の機会はやってきますよ。

「ドラマBiz」から、自身の中に残っている勇気を感じてみてください。
もう一度、がんばりましょう!


 2019.5.11
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